小説「あなたに不利な証拠として」
- 2011/02/23
- 02:27

「あなたに不利な証拠として」 (原題「ANYTHING YOU SAY CAN AND WILL BE USED AGAINST YOU」)
ローリー・リン・ドラモンド 著
2007年度「このミステリーがすごい!」 海外第1位
2006年度「週刊文春ミステリーベスト10」 海外第1位
【あらすじ】
巡査であるキャサリンは
正当防衛で強盗を射殺した。
【感想】
(注 ネタバレ含む)
予備知識ありで読んだ方がいい作品。
短編集なのに短編集ぽくなく、
叙述的(勝手に思っただけだが)。
短編が終わるごとに
「これがラストで繋がって凄いことになるんだろうなー」
と期待して読み続けました。
・・・これは
推理、謎解き、ドンデン返しとか、
そういうたぐいの作品では 全くありません。
それだけを期待している人にはオススメしません。
女性警官たちの
リアルな日常を描いているだけ(だけじゃないかも)
の作品。
各話ごとに事件があるんだが
ほぼ全部、結末を描いておりません。
収束に向かうまでの心理描写や出来事だけ。
すっきりしません。
何をもって
「ミステリー」とするかは謎ですが
この作品が「ミステリーとして」高い評価を得たのが
驚きです。
まあ面白かったですけどね。警察のリアルな話が描写されているし。
読んでいる時の
俺の先入観と期待が違う方向に行っていただけ。
例えるなら
「シリアナ」という映画を
ゲイの映画だと思って観た感じ。
違うか。