小説「エージェント6」感想
- 2011/10/02
- 21:32


「エージェント6」 (「原題 「AGENT 6」) トム・ロブ・スミス 著
個人的に今一番好きな作家、
トム・ロブ・スミスの最新作。
「チャイルド44」
「グラーグ57」
に続く
主人公レオ・デミドフシリーズ三部作の完結編。
【あらすじ】
ソ連国家保安省捜査官(KGB)であるレオ・デミドフは
後に彼の妻となる、美しい教師ライーサに恋をする。
【感想】
序盤「チャイルド44」以前の話から始まります。
とあるエピソードが描かれた後に「グラーグ57」以降の話へ。
そんな上巻、
読んでいて不安だらけでした。
アクション要素皆無。なんかダラダラしている。
延々、とあるイベントに関わるライーサと娘たちとその他の話。
レオの出番ほぼ無し。
「何これ?もしかして駄作?」とすら思いました。
・・・駄作?
いえ。大傑作です。
・・・上巻のラストで
衝撃的展開が待っています。
これが本当に衝撃的なんです!
ビックリ、モヤモヤしまくりで下巻へ。
こんなに先が気になる折り返しを迎える作品はあまり無いかと。
下巻の流れ、
本当に素晴らしい。
上巻の伏線を回収し、
シリーズ相変らずのスリリングな展開を見せる。
下巻を読んで謎が解けるにつれ、
一見ダラダラしていた上巻は、必要不可欠な話ばかりだったことに気がつく。
(むしろ下巻読破前に上巻を読み返したくなる)
「チャイルド44」で
相当な衝撃を受け、それを神作品・大傑作認定した俺、
(mixiでコミュニティも作成してます)
この
「エージェント6」は
それよりも上・・・。
最高傑作かもしれない。
全2作とは別物とも言えますが。
とにかく
猛烈に感動しています。
賞賛の嵐。(俺から)
特にラスト!
こんな終わり方にするって凄い。
好き嫌いあるでしょうが
俺は大好き!!
悲しいラスト。泣けるラスト。
ネタバレを避けたくて
中身の無い感想になってしまいました。
少しでも多くの人に
この素晴らしい作品を読んで欲しいです。
読みやすさ
★★★★☆