小説「絶望ノート」感想
- 2012/09/28
- 14:23

「絶望ノート」 歌野晶午 著
【あらすじ】
中学二年生の太刀川は
自身が日々受ける過酷ないじめの内容を
「絶望ノート」と題した日記に綴っていた。
【感想】
歌野晶午といえば「葉桜~」(騙される事で有名な作品)。
「葉桜の人」と言っても通じるくらい。
「もう「葉桜」みたいな手には乗らないぞ」と思いながら読みました。
どこかに叙述があるだろうと。
結果。まあまあ騙されました。
ヒントは多いですね。途中で気がつく人は多いかと。
衝撃度は「葉桜」よりは低いですが
個人的には今作の方がずっと面白かったです。終わり方がいい。
読みやすさ
★★★★☆
長い作品(600ページ以上)ですが一気に読めます。
ただ、いじめのシーンが多いので注意。不快。
作中、ジョン・レノンネタ満載です。
ビートルズ/レノンファンは楽しく読める箇所だが
知らない(興味が無い)人はきついかもしれません。
惜しいと感じた点を白字で。(ネタバレ注意)
・鯰田という人物は意味があったのか?もっと絡んでほしかった。
・「「オイネプギプト」並び方を変えたらある言葉に」だったら面白かった。
・「いじめなどなかった」というネタバレなのに完全にいじめられている出来事(動画隠し撮りされてアップロード)がある。