小説「嘘をもうひとつだけ」
- 2007/12/16
- 00:56

「嘘をもうひとつだけ」 東野圭吾 著
読むまで知りませんでしたが、短編集です。
著者の短編を読むのはこれが初めて。
俗に
「倒叙」(とうじょ)
と言われる、
「読者があらかじめ犯人(ならびにトリック)を知らされている」
作品(作品群)。
(倒叙。英語では「inverted detective story」)
「倒叙」作品で有名なのは
「刑事コロンボ」
でしょう!
大好きです。小学生の頃からファンです。
(セリフ「うちのカミさんが・・・」等、魅力を語りたいとこだが長いので自重)
ミステリー好きじゃなくても
「古畑任三郎の展開」と言えば
「倒叙」が分かってもらえるかと。
「「倒叙」の特徴」
愉快犯はいません。犯人が殺すのは基本悪人。
(例・何らかの理由で主人公(後の犯人)を脅迫してお金もらう悪党)
身近な人を殺すパターンが多いです。
犯人(主人公)は当然疑われます↓
→読者、ハラハラ→読者、いつのまにか犯人に感情移入→読者、次々と犯人のボロを見抜いていく刑事(探偵)に感服→読者、作品に没頭!!
従来のミステリーでは味わえないスリルがいいですね。
犯人が犯行の過程で必ずミスをしているのも特徴(笑)。
↑は、今作にも少なからずあてはまります。
【感想】(前置き長ッ!!!!)
犯人が全員オバカすぎるのがひっかかったけど、楽しめました。
数時間で読破。
(全ての話に出る)加賀刑事にもう少し特徴があればもっと良かった。
読みやすさ
★★★★☆