映画「蜘蛛の巣を払う女」感想 原作との違い ネタバレあり
- 2019/01/23
- 21:27
「蜘蛛の巣を払う女」
原題「THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB」
ミレニアムシリーズ大ファンの私。
観てきました!
香川県では上映されないので岡山県で!
フェデ・アルバレス 監督作品。
クレア・フォイ 主演。
【重要】
この映画の立ち位置は、悪い意味で特殊です。
香川県で上映されないのも納得できるレベルで。
「ミレニアム」とは、
スウェーデンの小説。
現在1~5までシリーズ化されています。
本国スウェーデンでは1 2 3と映画化済。
ハリウッド版は「1」だけ映画化。
そして2と3を映画化しないまま
4を、キャスト等を一新しての映画化。
もちろんルーニー・マーラやダニエル・クレイグは出演しません。
つまり、
「「ドラゴン・タトゥーの女」(フィンチャー監督)観たし、
これも観よう」
となった人が
困惑してしまう(ついていけない)お話なのです。
キャラが続投にも関わらず
話を大幅に端折った映画。
(4から始まったスターウォーズは、123と別の主人公なので観ることができますよね)
本当に
思い切ったことしましたよねえ!
【感想】
予備知識無い人が観ても
「まあま面白いレベル」ですかね。
手堅く作れらているし
クレア・フォイのリスベットも
ミカエル役の人も素晴らしいと思います。
主観でしかないですが
ミカエル役の人は歴代で一番ミカエルっぽいと思います!!
【注】 ここからネタバレあり
あまりネタバレ云々な作品じゃないけど。
私が物凄く気になったのは
原作からの改変部分。
これはネットでも散々言われているはず。
この映画、
「ミレニアム4」小説の
美味しい部分を、いくつも改変しているです!
改変どころか存在すらしていなかったり!!!
↓私が好きな小説のシーンで映画に無かった所
アウグストが、見た光景を絵で描く
サヴァン症候群の天才少年が大活躍する話なんです。
(「レインマン」のダスティン・ホフマンのあれ)
絵を描くというので物語に重要な意味を持ってくるんですが
ただの数学天才少年として描かれます。
絵のくだりが丸々なかったことに。
リスベットがアウグストを救う
いや、そんなシーンはあるんですけど、原作と全く別物。
アウグストが撃たれたのかと思ってたら、撃たれたのは自分だったと微笑むリスベット。
↑好きなシーンだったのにー!!
ハニートラップに引っかからないミカエル、引っかかるミレニアム社員
ここからの展開(えぐいけど)も、この小説のハイライトだと思いますが
まさかこれを外しましたかー。
ワスプ云々
これに関しては仕方ないか。
殺し屋の失態や彼の背景
小説では心理状況や家族構成まで細かく描かれるんですが
単なる殺し屋でセリフもないレベル。
好きなシーンじゃなくても気になったのは
元俳優の男が出てこない
ブブランスキーが出てこない
など色々あります。
そもそも
悪役の目的部分すら改変されているんですよ!
そりゃ色々変えるしかないですよね。
あと
少しだけ、
少しだけですよ?
気になったのが
・クレア・フォイが脱いでないこと。
(歴代リスベットは惜しみなくヌードシーン晒してます)
だから「脱げ」ってわけでもないんですが
やたらとセミヌードシーンは多いんですよ。
序盤でシャワーシーンがあったり、別でも乳白色のお風呂に浸かったり、全裸で拘束されたり(←原作に無し)。
「見せるのか? 見せないんかーい!」シーンの連続なんです。
むしろ、何がしたかったんだろう?という印象。
気になった度合いは本当に少しですよ?(もうええって)
そしてラストシーン。
ラスボスに同情させるような展開はやめてほしかったなあ。
現在
最近文庫化された
「ミレニアム5」読んでます。
相変わらず面白いです!!
映画化されたら観に行きます!