小説「左手に告げるなかれ」
- 2008/06/03
- 23:35

「左手に告げるなかれ」 渡辺容子 著
第42回江戸川乱歩賞受賞作品
【あらすじ】
上司と不倫してた主人公。
不倫がバレて、全てが台無し。仕事も辞めるはめに。
3年後、その上司の妻が何者かに殺害され、
主人公が容疑者に。
主人公、今の職業「保安士」を武器に真相解明に乗り出した。
【感想】
「江戸川乱歩賞」ってだけで買いました。
背表紙の解説も読まずにページを開きました。
はっきり言って駄作。
・「無駄に多い比喩表現」
・「現実味が無く古臭い、人物描写(特に男性)」
・「肝心な部分で文章力が足りない」
・「設定に無理がある(仕事中に捜査にあたらせる上司はいないかと)」
・「ネタばれ(真犯人)に無理がある(いくらなんでもそれはないだろう)」
↑最初の「~比喩表現」
個人的には重要です。
気が利いた言い回ししてたらかっこいいが、しつこいとマイナス。
今作に関しては・・、全部裏目!!
語彙の多さをひけらかしているのかどうか分かりませんが、
なにかにつけて比喩表現。
「誰がうまいこと言えと」
と、言って欲しいかの様。
読んでイライラしました。
予備知識ゼロに近い状態で読んだのに、
1ページ目で
「著者が女性」って分かってしまいました。
変に理屈っぽい文章書くのは、女性に多いかと。
読みやすさ
★★★☆☆
【余談】
「左手に告げるなかれ」の話(聖書)の部分は
参考になりました。