小説「扉は閉ざされたまま」
- 2009/03/23
- 23:49

「扉は閉ざされたまま」 石持浅海 著
「このミステリーがすごい!」 2006年度 第2位
「本格・ミステリ・ベスト10」 2006年度 第2位
「週刊文春ミステリーベスト10」 2005年度 第5位
【あらすじ】
同窓会で豪邸に集まった男女七人。
主人公の伏見は旧友新山を殺し、密室での完全犯罪をもくろむ。
【感想】
あらすじで分かる通り
これは「倒叙」(犯人があらかじめ知らされる系)ミステリです。
読み手としては「どうやってバレていくのか?」を楽しむ形ですね。
「衝撃のラスト」「ネタばれ」を求める人には物足りないかもしれないジャンルです(一概には言えないが)。
今作には衝撃の事実が隠されています。
(ヒントもあります)
ですが弱いです!!「衝撃ではない」かもしれません。
もっと別の衝撃を期待してました。
例えば
実は新山は死んでいなかった、とか。
現実味に欠ける部分が多数。
会話や展開。特に主人公の恋愛がうまくいかなかったくだりの意味が分からん。
そして長い。
「「扉は閉ざされたまま」すぎるやろ!!」って何回思ったか。
これはもっと短い話でもいけたはず。
読みやすさ
★★★★☆
批判しましたが一気読みです。
駄作では無いですよ!
【余談】
似たタイトルで約20年前の作品
「そして扉が閉ざされた」 岡嶋二人 著
はかなり楽しめました。オススメです。