映画「実録・連合赤軍」
- 2009/05/22
- 20:44

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」
若松孝二 監督作品
【あらすじ】
あさま山荘事件そのものや、
あさま山荘事件に向かうまでの連合赤軍らの過程を描く。
【赤軍?あさま山荘事件って?】
30代以上なら少なくとも
・鉄球で山荘を破壊する映像
は観たことがあるかと。
俺はその映像を観たことがある程度で、知識はゼロでした。
(小説「クライマーズハイ」を読んで興味が湧いた)
【感想】
日本映画渾身の力作です。
この事件に、少しでも興味がある人全員に観てもらいたいです。
「観るwikipedia」としても重宝されるでしょう。
(学校の授業で見せられる日も来るかもしれない)
ーーーーー褒めるのはここまでーーーーー
言いたいことはいっぱいあります。
一番は
・なぜ坂井真紀なのか?
いや、演技はそこそこ頑張ってるんですよ。
体当たりだと思います(セミヌードも無駄に披露)
ただ、こういう映画に出るには
バラエティ番組への露出があまりにも多すぎる人。
70年代色も皆無。
(読んだ限りだけど)実在した人物とのギャップも大きい。年の差も大きい!
もっと色気があって影のある女優にした方が良かった!
笑ってしまいそうになるシーン多数。
・低予算は分かるがチープすぎる
特に前半は酷い。
ナレーション付きの当時の映像→チープな舞台での俳優のやりとり→ナレーション
この繰り返し。
俳優のシーンは常にカメラが近い。
手抜きバレバレ。引いた視点の映像が無さすぎて興ざめ。
・予算関係ないところで徹底されていない
俳優の服装とか髪型とか。
レトロ感を出すつもりはあったのか?
一部の俳優の演技も、笑い堪えてるみたいで気になった。
あさま山荘の内装も納得いきませんでした。
・後半のエンターテイメント色
必要無かったかと。正当化してるみたいで。
・一部の、実際と違うおかしな脚色
なぜ変える必要があったのか?
(暴力描写を抑えたのは理解してます)
以上。
突っ込み所はかなり多いです。
それを差し引いても観る価値がある映画だと断言します。
(3時間なので覚悟の上で)