小説「告白」
- 2009/07/03
- 22:54

「告白」 湊かなえ
第六回(2009年) 本屋大賞受賞作品
【あらすじ】
「私は今月いっぱいで教員を退職します」
中学の女性教師が終業式の教室で生徒に語り始める。
【感想】
超話題作といっていいでしょう。バカ売れしたはず。
第一章の「聖職者」が素晴らしい!!
久しぶりにガツンときました!
(全六章で成り立ってます)
・改行の少なさ。
・理論
・話のつなげ方
等が女性教師の気持ちを表現しきってます。映像が脳内で流れます。
突っ込みどころはありますが素晴らしい出来だと思います。
第一章以降は、
(元は短編だった?)第一章が
評価された為の後付けみたいですね。
「第一章で終わる短編集でも良かったのでは?」
こう思う人は多いでしょう。俺も思います。
長編にして良かった部分もあるんですよね。
・第一章の不自然な部分を説明
・衝撃の結末の続きが分かる
・まだその世界観に浸れる
まるで映画「SAW」シリーズの様ですね。
第二章以降は面白くないわけじゃないんですよ。フォローしときます。
ただ無駄が多いんですよね。
伏線の回収も不完全。
何よりも「中学生でそんな奴おらんやろー」って思う心理描写。
ラストもちょっといただけない。そんなハリウッド映画みたいなのいらん。
あれ?フォローできてないな・・・。
なんだかんだで
かなりオススメです。
ただ文庫まで待ってもいいかもしれない。
(定価 1400円)
読みやすさ
★★★★★