小説「バトルランナー」
- 2009/11/24
- 02:42

「バトルランナー」(原題 「THE RUNNING MAN」) スティーブン・キング 著(1982年作品)
【あらすじ】
貧乏人の主人公ベン・リチャーズは、
幼い娘の病気治療代の為
「ラニング・マン」というテレビ番組のゲームに挑戦する。
【設定】
舞台は2025年。失業者だらけの世界。テレビが国民の娯楽の主流。
「ラニングマン」は数ある娯楽ゲーム番組のうちのひとつ。
参加者(チャレンジャー)には、審査を通れば誰でもなれる。
「ラニングマン」のルール
・参加者は全国(米国)のどこへ行ってもいい。自由。
・全国の視聴者に、参加者が素顔を晒した後、ゲーム開始。
・ゲーム開始前、参加者は「非国民的」な扱いで報道される。
・参加者は関係者に捕まったら、殺害される。
・一般人からの密告捕獲は当たり前。ギャラが出るので。
・参加者が一定期間(一か月)逃げ切ったら多額の報酬。
・参加者は自分を撮影したビデオを定期的に本社へ投函しなければならない。
要は、逃げ切ったらいいんです。
誰にもばれずに民家などで匿ってもらったら大金持ち。
(簡単そうですが作中はそう簡単にいきません)
【感想】
天才スティーブン・キング。すさまじい発想力ですね。
「死のロングウォーク」も凄かったですが
今作も常人には到底考え付かない設定。
「貧乏人が金目当てに命がけでゲームに参加」って「カイジ」を思い浮かべますが
「カイジ」よりずっと昔の作品ですね。
全体的にダークで退廃的な内容。
読んでスッキリする作品でないことは確か。
後半はちょっときつかった。
個人的にはシリーズ化、
または忠実な映画化、
してほしい作品です!!
(映画「バトルランナー」は、設定がかなり違います)
こんな面白い設定、
これで終わらすのはもったいない!
読みやすさ
★★★☆☆